『びわ湖建築賞』最優秀賞 受賞2026.06.02

この度、滋賀県建築士会で開催されました、第1回「びわ湖建築賞」にて弊社の「三大寺の家」が住宅部門の「最優秀賞」を受賞しました。
このような素晴らしい建築賞の第1回で最優秀賞受賞できたこと非常に嬉しく思います。
また、この「三大寺の家」をご依頼頂いたクライアントのご家族の皆様、施工頂いた工務店、関係者の皆様、ありがとうございました。
そして、誠におめでとうございました。
私はこの滋賀県で二十年程、住宅の設計に携わってきましたが、この建築賞の応募をきっかけに、「滋賀で家を設計するとはどいうことか?」「滋賀の風土とは?」を凄く意識するようになりました。
私自身、この建築賞が今後将来ずっと続くことを祈っていますし、この建築賞に恥じないように今後の設計業務を全うしていきたいと思います。

ここに今回の審査委員長を務められた、建築家の古谷誠章先生の総評(一部抜粋)と審査講評を頂きました、中嶋節子先生の講評を掲載致します。
古谷先生
「住宅部門の最優秀賞く三大寺の家>は、集落と田んぼの境界に建ち、一回り小さなスケール感を持つ離れやキッチンを前面に置いて、家全体を小屋の集合体のように見せています。
屋内外の随所に生まれる家の隙間や入念に仕上げられた左官壁面が様々な背景となって、写真家である施主夫人の撮影スポットとなっているのが秀逸で、伸びやかな周辺環境を最大限に活用して、施主の求めるもの以上のものを生み出したように思えました。」
中嶋先生
「湖南地域ののどかな田園地帯に建つ戸建住宅である。
敷地奥に建物を配置し、手前を芝庭などの開かれた場とするおおらかなレイアウトが、この地域の風景に馴染んで好ましい。
建物は主屋の2階建部分と平屋部分、離れの平屋の3つのボリュームから構成されるが、敷地の一番奥に大きなボリュームの2階建棟を置き、手前に小さなボリュームの平屋を分棟で配置することで緩やかに装がりつつも分節化された空間が創出され、敷地に奥行き感と物語性をもたらしている。
建物の外観では、勾配の緩い切妻屋根と左官仕上げの外壁が主張しすぎず、そこに挿入された木製建具を引き立てている。
なかでも目地なしの外壁は、それ自体の存在感よりむしろ、木々の影を映し出すスクリーンや暮らしの背景となっていることが印象的であった。
内部は、小さな空間を繋ぐ平面計画で、性格の異なるさまざまな居場所が用意されている。外の風景を美しく切り取るように穿たれた窓が、それぞれの部屋を魅力的で居心地のよい場所にしていた。
この地の環境を読み解き、丁寧につくられたこの住宅は、家族の日々の暮らしや地域の人々との交流を受け入れる豊かな場となることが想像される。そのことがなにより嬉しい。」

